夜食に心奪われる

夜の過食症夜。食べたくて食べたくて食べたくて、お腹いっぱい食べたくて、どうしようもなくなるときがある。4種類のチーズがパイ生地の縁からこぼれそうにたっぷりのっている『ラ・ラナリータ』のピッツァ。これぞケーキの真の姿、生クリームどっさりの『ビクトリア』のショートケーキ。卵を3つも使っている『チャモロ』の巨大オムライス。どんなに口を大きくあけても、1回では入り切らない『多幸ずし』の大巻き。撮影のときは、お願いだから真横から撮ってね、といいたくなる『橋善』のかきあげ丼。しかし、こういうときに浮かんでくるのは、一昌カロリー、一局たんぱく。しかも、こってりして腹もちがよく、1品で確実に満足感が得られる量のあるものばかりである。そして、これらはどれも、私の大好物。つくづく太る運命にあるようだ。時計の針は、やがて夜の12時にさしかかろうとしている。〈どの店も、とっくの音に終わっている〉〈いま食べることはできない〉それがわかると、頭の中では途端に″食のリストラ″がおこなわれる。〈なんでもいいから、お腹いっぱい食べたい〉この境地に達するまで、それほど時間はかからない。冷蔵庫をガッと開く。トキノのお総菜やお菓子に混じって、毒が点在している。″毒″とは、トキノの会員さん用語で、油抜きや添加物抜きをしていない食品や加工物を指す。この日、まず目に飛び込んできた毒は、ずいぶん前に小旅行の朝ご飯用に持って行ったサンドイッチの材料の余りのスライスチーズと、未開封のツナ缶だった。スーッ。何かにとりつかれたようにスライスチーズの開封口を引っ張る私。パツコーン。つづいて、水を打ったように静かな部屋にこの音が鳴り響く。〈あぁ、開いちゃったよ〉缶切りいらずのツナ缶の普及も、いまの私にとっては「いらぬ親切」「余計なお世話」。

 

酵素ドリンクの効果


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