ウエディングドレス

おそるおそる、足のほうからスカートを引き上げていく。すると、心の中ではゼッタイにお尻を通過するハズはないと思っていたスカートが、スッと上がるではないか。またまたスタイリストさんを尊敬する私。しかし、お尻までスカートを上げたはいいが、ホックが止まるまでには急速ウエストを10センチは細くしなければいけない現実に倒れそうになる私に、大崎さんは、またもや、へっちゃらな顔をして、「よくある、よくある」なんて、おっしゃる。〈もしかして、撮影現場というのは、こういうことが日常茶飯事でおこっているのかもしれないんだわ〉〈サイズが大きすぎて、背中を洗濯バサミでつまんだり、胸にパッドを入れたりする現場は私も何度か見たことあるけれど、服が入らないこともあったりするのね……〉〈そうだ。キャスタードライバー時代、ダイアナ妃がお召しになったのと同じウエディングドレスのレポートをしに、地方のデパートまで行ったとき以来だわ〉あのとき、背中のファスナーが1センチも上がらずに、デパートの婚礼衣装担当のオバチャマ店員さんと、必死で白い薄紙を背中に張りつけ、なんとかオンエアの5分間をしのいだのは、この私である。ゴールはまだ先パーティに″withジャケツト″を着ていったことは大成功だった。まずは受付で、久しぶりにお会いした脚本家の内館牧子さんから、「あららららら、山田さん、やっぱり痩せたわね.」と、少々大げさに驚いていただく。内館さんて、ほんとうに、いい方だ次は、呼んでくださった広報の女性だ。「山田さん、キレイになりましたね.」これも、すごく嬉しかった。だって、この年になって、「キレイになった」なんて、なかなかいわれるものではないもの。会場に入っても、この日は、痩せた痩せたといわれつづけた。1年とか2年とかヘーキで御無沙汰していた編集者の方や、代理店の方にドッと会ったせいである。私は、だんだんと有頂天になっていく。

 

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