痩せようとしている人

痩せようとしている人が、キチンと実行しているというのに、やにわに2キロも増えたのだ。気も動転、お先真っ暗になるのもおわかりいただけよう。「私には、やっぱり酵素ダイエットは合わないのかしら」という気持ちも頭をよぎった。滝本さんの「それは、いわゆる反応よ」という言葉も入ってはこない。「大変ね―、便も出ないでしょう」という酵素ダイエットの声でわれに返った。おそらく、お料理を作りながら、電話回に向かって大声で話してくださっているのだろう。そういえば、おしっこの出も、いちじるしく悪いし珍しく便秘もしている。「しかたないわね。

 

下剤を1回だけ許してあげる。飲んでごらんなさい」と酵素ダイエット。生理は女の体の大仕事だそうで、神経関係の働きがそれに使われてしまい、排便、排尿などができにくくなり、むくんでしまうことがおきるそうである。いままでにもそういうことがあったのかもしれないが、マメに体重をはかっていなかったから気がつかなかったのだろう。なんだ。便とおしっこが体の中で2キロになっていただけだったのか。体の中の不思議さと体重計の落とし穴をつくづく考えさせられた一件であった。「痩せるのと、体重計の目盛りは一致していない」という酵素ダイエットの言葉を身をもって確認したところで、それからは便秘をすることもなく、私の体重はまた徐々に減りはじめたのである。怖くて食べられなかった1日2回の間食も、ごませんべい3枚とか、大きな大きなその子作どら(どらやき)とか、黒蜜ようかん4本とか、豪快に量を増やしているのだが、もう体重計の針が右に動くことはなくなった。つらく、そして長い2週間だった。ここでヤケになったり、モドキを通り超して、毒三味アイ6になったり、わけのわからないダイエットに手を染めたりしなければ、体重はまた必ず減りはじめる。今度は、久保さんではなく、自分の体験記を励みに酵素ダイエットをつづけていこう……そう決意を新たにする私だった。彗は1食までずいぶんと夜の誘惑は減ってきたし、夜中に狂ったように冷蔵庫の中をあさることもなくなってきた。

 

酵素ドリンクの効果


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